人の手によって造られた拾ヶ堰も長い年月を経るうちに自然に溶け込み、違和感の無い存在となっています。
・・・と言いたいのですが、豊科町(現 安曇野市豊科)から三郷村(現 安曇野市三郷)・堀金村(現 安曇野市堀金)を通り穂高町(現 安曇野市穂高)へと流れるこの堰のほとんどの部分が改修され、お役所主導の仕事にありがちなコンクリートでガチガチに固められた風情も何もない「巨大排水溝」へと変わってしまいました。
直線的なコンクリートの造形物を田園地帯に延々と並べて、「安曇野の景観を大切に!」とか「立派で美しい堰だ」とか平気で発言する人に美的な感覚ってあるのでしょうか・・・。
写真は昔ながらの拾ヶ堰の風景が今も残る堀金村の役場や小学校のそばで撮ったものです。もちろんここも改修工事が予定されています。