Twitter:raven_xx

2004/08/03

写真家 星野道夫

彼が亡くなってもう何年になるのでしょう?アラスカに移り住み、動物と自然、そしてなによりそこで暮らす人々の写真を撮り続けた星野道夫の死は、あまりに突然で衝撃的なものでした。

自分は彼のファンと言うには熱心さも勉強も足りないかもしれませんが、それでもニュースで彼の死が伝えられた時はなんとも残念で悔しく、そして虚無感のようなものまで感じたものです。

プロカメラマンの写真はあらゆる機会に目にしますが、星野道夫ほどレンズを通して撮影対象に優しい眼差しを向け、またその写真作品に撮影者自身の存在感が満ちあふれている人を自分は他に知りません。

"ワタリガラス(raven)"の神話に、人類大移動の記憶を見いだそうとした彼の仕事の続きを、今ではもう期待することさえできないのですが、それでも心待ちにしている自分に気付く時があります。