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2007/07/08

航空写真

7日発行の「松本平 タウン情報」(「信濃毎日新聞」折込み)に安曇野の航空写真が掲載されていました。タイトルは「消えゆく安曇野」です。

写真を見ると、水田よりも麦畑のほうが多そうです。田植え前後の時期の夕方、長峰山などから見渡す安曇野の景色はきれいですが、こうも麦畑がたくさんあると印象が違ってくるでしょうね〜。

この記事でもチラッと出てくる「日本の原風景」という言葉。以前にも書いたことがあるのですが、自分は、現在の安曇野が「日本の原風景」だなんて一度も思ったことがありません。確かに美しい光景に出会えることもありますが、それでも、その風景は決して「日本の原風景」ではないハズです。もっと色濃く「日本の原風景」を現在に伝えている場所は国内各地にありますし。せめて大規模な圃場整備が行われる前の安曇野なら、まだ「日本の原風景」と呼ばれるに値する風景が残っていたのかもしれません。

現在の安曇野ホタルが舞う場所も限られていますし、茅葺きの農家なんてどこに行けば見られるのやら、といった感じで、自然豊かな農村のイメージとはだいぶ異なっています。外壁をオレンジ色やピンク色で塗りつぶした家やアパートさえもある混沌とした状況。できるだけ早く手を打たないと、取り返しのつかないことになるかもしれません。

安曇野に限らないことですが、風土にあった景観を何世代にも渡って維持していけば、観光客誘致のイベントなんかしなくても自ずとヒトが訪れる場所になっていくのでしょうが、日本では変わらないでいることのほうが難しいのでしょうかね〜。