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2007/08/16

返却されたニンジン


プロの農家の人達が栽培し出荷したニンジンです(土を付けた状態で出荷されるため人気があります)。7月の日照不足の影響でいつもより小さなものが多いということですが、そこはやはりプロ、どれもきれいなカタチをしています。

・・・ですが、このニンジン達は出荷先から規定重量に満たなかったということで返却されたものばかり。農産物に規格があるのはわかるのですが、このニンジン達は1袋に何本かが入って計何百グラムというカタチで出荷さていたものです。もちろん小さ過ぎるものや大き過ぎるものは駄目で、このニンジンはどちらかの基準に引っかかってしまったものたちです。出荷先では一旦袋を破いて、一本一本重さを計り直しているのでしょうかねぇ。どれも立派なニンジン達なのですが。

いつも思うのですが、こうした厳密な規格区分というのはいったい誰のためにおこなっているのでしょうか?消費者が大きさの揃ったものを求めるから、などと聞くこともありますが、自然のものですからねぇ、場合によっては生産者が消費者を教育することだって必要だと思います。話がズレましたが、消費者ばかりが規格品を求めているわけではないでしょうね〜。流通の過程で効率を良くしたいから、というのが本当のところのような気がしますが、どうでしょう。

現場では手間が増えて処分される農産物も増えるというのに、その苦労や無駄が消費者の要求によるものではなく流通の都合によって引き起こされているものだとしたら・・・日本の農業はどうなっていくんでしょうねぇ。