Twitter:raven_xx

2007/10/24

根誉行人

今年の8月14日の日記で取り上げた(→2007,08,14 「小さな神社」)、例の大きな急須のある神社を再び訪れてみました。

鳥居に掛かっている額には「根誉行人」と書かれています。

これが社殿脇にある大きな急須ですが、土台には通常サイズの急須がたくさん埋め込まれています。

社殿の北側にある塀です。敷地を囲むためというよりは、急須を埋め込むために造られたように見えます。

上の塀の一部です。様々な急須が埋め込んであります。

鳥居のそばにある柱状のものにもたくさんの急須が。

根誉行人と急須の関係ですが・・・。根誉行人というのは、かつてこの地に暮らしていた行者さんのようです。ところが全身にイボができて身動きがままならなくなったために、ここで入定することを決意。即身仏になることを願ったのかもしれません。

地下に掘った穴に籠って読経を続けるわけです。空気穴としての竹筒が地上まで出ているのですが、鐘の音が聞こえていればまだ生存しているという証(あかし)。人々は急須に入れたお茶を竹筒に注いであげたという話です。この行者さんへの親しみや信仰心、畏敬の念から、現在でもこうして急須が奉納されているのでしょう。

山形の出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)で修行し、即身仏となった真如海上人・・・子供の時に実際に即身仏を見る機会がありました。以来、即身仏はもちろん修験道にも関心を持ち続けているので、この根誉行人についてもっと詳しいことを調べてみたいですね〜。

そういえば、安曇野から近い場所では国道158号線沿いに(2カ所ほど)、やはり行者が入定したという伝承がある場所があるようです。