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2008/12/07

障子の張り替え

午前中、障子の張り替えを行いました。といっても、クーが穴を開けた箇所だけですが。それでも破れたところが無い障子というのは、眺めていて気持ちのいいものです。

障子の張り替えをする時にいつも思い出すのが、種田山頭火の次の句。

  • 張りかへた障子のなかの一人

この句が詠まれた状況を把握していないので間違っているかもしれませんが・・・。古びた庵で一人暮らしをしていた山頭火。一念発起して庵の障子を張り替えてはみたものの、訪ねてくる人がいるわけでもないことに気づき、なおいっそうの孤独を味わうことになってしまった、という感じでしょうか。新しい障子紙の眩しいくらいの白さと、季節が初冬だとすれば部屋の中の澄んだ冷たい空気感が、山頭火の孤独感をいっそう際立たせているように思います。

季節は夏でしょうか。障子は直接は出てきませんが、障子紙を通ってくる陽の光が孤独感を強調しているように思える点で、上の句と関連しているような気がします。

  • 投げだしてまだ陽のある脚