Twitter:raven_xx

2004/09/11

ちょっと一言

プロ野球の今回の「スト回避」の件についてなのですが・・・。ストの功罪、あるいはスト回避の是非について言いたいわけではなくて。

まず、オーナー側にも選手会側にも「このままでは近い将来に日本のプロ野球界は衰退・消滅するかもしれない」という身に迫った危機感が根本にあるわけですよね。「球団合併」に対しては主張の違いからストの話がでましたが、「球団合併」問題は双方にとって「プロ野球界存亡の危機」の幕開けに過ぎないわけです。言い換えれば、オーナー側も選手会側も「これから先の日本のプロ野球のあり方」をめぐって真剣に議論をしようとしているところ、と言えるかもしれません。

さて、スト回避が決定した時の一部の自称プロ野球ファンの反応はどうだったでしょうか? 「試合が観られることになってホッとした」、「優勝がかかっているから試合数が減るのは困る」などなど。もちろん、「スト回避反対」「よくわからない」という意見もありました。

自分が言いたいのはここからです。繰り返しになりますが、オーナー側も選手会側も「数年先の日本のプロ野球界のあり方」をめぐって議論をしているわけです。一部の自称プロ野球ファンの「明日の試合が見られることになってよかった」、「損失を免れた」なんていう意見というか感想は、オーナーや選手に対して少し寂し過ぎるのではないでしょうか?

もう少し具体的に言えば、「これからのプロ野球界のことを考えると、今回ストを回避(あるいは決行)したことは評価できる(できない)」など、目先の試合やそれによる損得勘定にとらわれない数年後を見据えた大局的な見方がファンにも求められているのではないでしょうかね〜。ファンならば、数年先のプロ野球界のことをオーナーや選手達とともに考えてみることもそろそろ必要なことのように思います。

これは余談ですが、オーナー側にも選手会側の意見にもファンとして納得できないものがもしあるのなら、ファンが協力して「試合観戦拒否」という手段もアリ、かと思います。もし、東京ドームでの巨人戦でスタンドがガラガラの状態になったら・・・さて、どうなるのでしょう。